Les attentes - The Waiting
週末、ARTS CHIYODA 3331でレジデンス中のカナダ人アーティスト
Evelyne Leblanc-Roberge の制作中の作品を、いち早く体験してきました。
"Les attentes - 待つということ" を数年間テーマに持ち続け
写真, 映像, インスタレーションなどを媒体に作品制作しているEvelyneは、
これまで、世界各国で人々の待つ姿というものに注目してきたそう。
今回、私が参加したプロジェクトでは、
「この椅子に座って、待ってください」という指示がされました。
とはいっても、何を待つのでもありません。
何でもないなにかを待つのです。
「対象をもたいないなにかを待つ」という体験をしたことのある人は、
きっとあまり多くないと思います。
待つ。。
待つ。。。。
待つ。。。。。。 (↓ 若干あきてきたらしい)
© Evelyne Leblanc-Roberge
外を歩く人々を眺めたり、本を開いたりしながら、なおも待ち惚けていると、
心のなかに、こんな考えが浮かんできました。
< 私たちはみんな、待っているのではないだろうか?>
生まれた瞬間から、ずっと。
この世界で遭遇した人々というのは、
もしかしたら、偶然同じ車両に乗り合わせたようなものなのかもしれません。
考えてみれば、待つというのは、少し変わった行為です。
受動的であると同時に、能動的。。
外部からのアクションを受けることを前提にした「待つ」 という行為では
エンドポイントさえ、自分では決定できないことの方が多かったりします。
それでいて、本人による「待つ」という能動的な意志なくしては、何かを待つことは決してできません。
その受動と能動という正反対の状態が混在した体験の在り方は、
"Sensing - 感じること" と少し似ているかもしれないと思いました。
(このことについては、いずれまた書いてみたいなと思います)
Evelyneの滞在制作作品「Les attentes - The Waiting」は
6/23-26 AIR 3331 Nishikicho Studioで展示されるそうです。
https://www.facebook.com/events/1784162485139201/
Opening Reception:
Thursday June 23, 17:00–21:00
Exhibition:
Friday June 24, 12:00—21:00
Saturday June 25, 12:00—21:00
Sunday, June 26, 12:00—16:00
AIR 3331 Nishikicho Studio
五十嵐ビル, 3 Chome-16-6 Kanda Nishikicho, Chiyoda, Tokyo 101-0054
Evelyne Leblanc-Robergeのウェブサイト
Hello world, for the second time
こんにちは。野口桃江と申します。(桃江と書いてももこと読みます)
音と楽譜と光とピアノとパフォーマンスのあいだで創作活動をしています。
このブログでは、作品や活動のこと、観たもの/聴いたもののこと、日々気付いたこと、
また、6年間のヨーロッパでの生活でのことや、旅の記録などについて、少しずつ書き綴ってみたいと思います。
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